最近の若いモンはモラルというものを持っとらんのか。
2000年11月17日実のところ、持っている中でひとつだけ手こずっているクラスがある。
高2の理系一般クラス。
彼ら彼女らが受験に臨む際、現代文は全く必要ないので、やる気が全く見られないのだ。
生徒達の気持ちはすごくよく判る。
過去の私も、同じことを考えてたから。
「この期に及んでなんで数学で苦しまなきゃいけないんだ」なんてね。
ひとには向き不向きというものがある、ってことも重々承知している。
(ちなみに私は2ケタ以上の暗算がホントにできない。もはや算数レベルか)
でも、それだけ苦手だったからこそ、今の苦痛から一刻も早く逃れようと必死だった。
「こんな科目、今年一年でさっさと終わらせてやる」
周りの文系人間も、異口同音にそう言っていた。
だって赤点とったら再試でしょ。
他人より試験を受ける回数が増えるし、なによりも自分が数学と向き合わなければならない時間が、より長くなってしまうから。
種類は違えど、このくらいの計算なら、誰もが出来ていい筈なのよ。
ところが、そのクラスの生徒達は、はなっから諦めムードなのね。
いや、諦めじゃなくて、自己中心的な判断とでも言いましょうか。
「わからないもの、興味がないもの=やる必要のないもの」
だから、教科書を持ってこなくても、隣りに座る奴としゃべっていても、漫画を読んでいても、それは
「仕方のないこと」なんだそうだ。
…ってそりゃ単なる「逃げ」じゃねーかっっっ!!
こんなふうなひとりひとりの気持ちの甘さは、成績に如実に表れている。
32人のこのクラスには、赤点を持っていない生徒は、なんとたったひとりしか居ない。
でも、私が言いたいのは、成績の悪さへの嘆きなんかじゃない。
「もう少し大人になりなさい」
「ほんの少しでいいから、先のことを考えなさい」
事ある毎に言い含めてきたこの声が、生徒ひとりひとりの心に届いて欲しい。
ただそれだけなのだ。
今日、授業中に誰かの携帯が鳴った。
その場で誰のか問うたけれど、みんな適当にかばいあって、誰も申し出なかった。
放課後、I君が謝りに来た。
「どうしてその場で名乗り出なかったの?」
と尋ねたところ、I君はこう答えた。
「なんとかなるだろうと思って」
帰りの電車の中で、他学年の生徒がお菓子を食べていた。
「部活で高2の先輩がさっきくれたんで、早く食べたかったんです」
周りに散らかっているゴミを片付けるように言うと、中の一つだけをくしゃくしゃと丸めて捨て、
「残りはさっき降りた○○が出したゴミなんだけど、俺が片付けるんすか?」
と真顔で判断を仰いできた。
…どうしたもんかねー。
高2の理系一般クラス。
彼ら彼女らが受験に臨む際、現代文は全く必要ないので、やる気が全く見られないのだ。
生徒達の気持ちはすごくよく判る。
過去の私も、同じことを考えてたから。
「この期に及んでなんで数学で苦しまなきゃいけないんだ」なんてね。
ひとには向き不向きというものがある、ってことも重々承知している。
(ちなみに私は2ケタ以上の暗算がホントにできない。もはや算数レベルか)
でも、それだけ苦手だったからこそ、今の苦痛から一刻も早く逃れようと必死だった。
「こんな科目、今年一年でさっさと終わらせてやる」
周りの文系人間も、異口同音にそう言っていた。
だって赤点とったら再試でしょ。
他人より試験を受ける回数が増えるし、なによりも自分が数学と向き合わなければならない時間が、より長くなってしまうから。
種類は違えど、このくらいの計算なら、誰もが出来ていい筈なのよ。
ところが、そのクラスの生徒達は、はなっから諦めムードなのね。
いや、諦めじゃなくて、自己中心的な判断とでも言いましょうか。
「わからないもの、興味がないもの=やる必要のないもの」
だから、教科書を持ってこなくても、隣りに座る奴としゃべっていても、漫画を読んでいても、それは
「仕方のないこと」なんだそうだ。
…ってそりゃ単なる「逃げ」じゃねーかっっっ!!
こんなふうなひとりひとりの気持ちの甘さは、成績に如実に表れている。
32人のこのクラスには、赤点を持っていない生徒は、なんとたったひとりしか居ない。
でも、私が言いたいのは、成績の悪さへの嘆きなんかじゃない。
「もう少し大人になりなさい」
「ほんの少しでいいから、先のことを考えなさい」
事ある毎に言い含めてきたこの声が、生徒ひとりひとりの心に届いて欲しい。
ただそれだけなのだ。
今日、授業中に誰かの携帯が鳴った。
その場で誰のか問うたけれど、みんな適当にかばいあって、誰も申し出なかった。
放課後、I君が謝りに来た。
「どうしてその場で名乗り出なかったの?」
と尋ねたところ、I君はこう答えた。
「なんとかなるだろうと思って」
帰りの電車の中で、他学年の生徒がお菓子を食べていた。
「部活で高2の先輩がさっきくれたんで、早く食べたかったんです」
周りに散らかっているゴミを片付けるように言うと、中の一つだけをくしゃくしゃと丸めて捨て、
「残りはさっき降りた○○が出したゴミなんだけど、俺が片付けるんすか?」
と真顔で判断を仰いできた。
…どうしたもんかねー。
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