2階の廊下に濛々とたちこめた煙。
血相を変えて集まった教員達。
涙を流して咳き込みながら出てきた生徒の右手には、やっぱり消火器がぶらさがっていた。


教室の隅に必ず備え付けられている消火器は、普段は殆ど誰の気にもとめられないような存在なのだが、ごくごくまれに気が利く生徒が居て、お掃除のついでに埃を払ってくれることがある。
今日も、黒板掃除をしていたある生徒が、たまたま視界の隅に捉えた薄汚れた消火器を、持っていた雑巾で拭こうとした。
その時彼女は、消火器のグリップに必ずついている筈の銀色のピンが、抜かれていることに気が付いた。
そう、ちゃんと気が付いていたのである。

それなのに!!
なんでグリップを握って持ち上げちゃうんだよーーーー!!

後に話を聞いた教頭曰く
「『にぎる』って書いてあったからじゃないの?」


急遽結成された消火器点検部隊に加わり、校内を大捜査、その結果重大事実が判明。

高校生の生活範囲の消火器のピン、ほぼ全滅。
んもー揃いも揃ってなにやっとんじゃ高校生!!


【今日の新発見:消火器の性質】
・一度噴射し始めると、手を離してもタンクが完全に空になるまでその勢いは止まらない。
・学校備え付けの消火器の煙はピンクである。

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