怖っっっ。

2002年1月28日
私の勤務先の学校は、昨年の夏から校舎の建て替えをしている。
通常どおり授業を行いながら、全ての建物を新しくしようというのだから、辻褄合わせが大変だ。
近いうちに新しい授業棟が完成するので、今居る校舎からお引っ越しをしなくてはならない。
自分の荷物だけならまだいいが、教科や部活に関する備品がたくさんあるのが厄介。
あーもう掃除とか片付けとか苦手なんだよう。


今日は高3登校日だったので、学年総出で高3校舎を空にした。
私は高3Aの教室に居て、私物を片付ける生徒達の横で、蛍雪時代やら赤本やらをせっせと括っていた。

そんな時、掲示物を片付けてくれていたO(♀)が私を呼んだ。

O「先生、このお札どうする?」

高3Aの教室には、数年前から大宰府天満宮の「学業」というお札が貼ってある。
「苦しい時の神頼み」で、試験前などに生徒達がよく手を合わせていたものだ。
いつ誰が貼ったものかすら分からないのだから、御利益があるとは到底思えないのだが、目に見えないものを畏う気持ちは大切にしたい。
無造作に画鋲で止められたものだけれど、数年分の高3生の切実な思いがこもっているお札なのだ。


私「ああ、それじゃ剥がして私にちょうだい。
  近所の神社に持っていって燃やしてもらうから」

そう私が指示すると、Oは頷いて、背伸びしながら画鋲に指をかけた。


その時。
私の横に積み上げておいた赤本の山が、突然どさどさどさっと崩れ落ちた。


「菅原道真の祟りだーーーーー!!」


偶然だってば、と生徒達をなだめすかして落ち着かせはした。
でも背筋が凍った。

南無南無。

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