12時半に「あとはまかせた!!」と叫んで部活をぶっちぎって桜木町へゴー。
佐倉玲さんに誘っていただいて、out of orderに行ってきた。
ラッキーなことにまたもや最前列。
舞台を正面に見て右側、舞台と客席を結ぶ階段の目の前である。
ネプの立ち位置からすると、ちょうど健ちゃんをまっすぐに見上げられるところで、こりゃええわいと開演前からホクホク。


先週観た「劇団佐々木」「同級生」「少林料理」は回数をこなしただけあってよく練られ、テンポの良いコントになっていた。
名倉さんがCMシンガーに扮するコントは、せっかくピンキーを仕込んでいったのに、今日の名倉さんは反対側のお客さんをいじりに行ってしまった。
しかし今日いじられたお客さんも皆あらかじめ情報を仕入れていたようで、名倉さんが
「ピンキーちょうだい」
と言った途端に、戸惑いもせずカバンから取り出したピンキーをさっと手渡した。
予想外の展開に名倉さんは困り果てた挙げ句、一粒口に放り込んですぐさま
「まずっっ!」
と吐き出し、
「いらんわこんなもん!!」
と舞台裏にケースごと放り捨てるという暴挙に(笑)。
でもEDに先程のピンキーを持ってきて「捨ててへんよー」って優しくアピールするところが名倉さんらしかった。

それから、ホンジャマカのコントには驚いた。
本人達も「久しぶりにコントやらせてもらって楽しかった」って言ってたし、私自身も彼らのコントは初めて観たのだけれど、あの面白さと見せ方の巧さは眠らせておくにはもったいなさすぎる。
フレパでかぶりものしてエアホッケーやらせたりとか「まいうー」とか言わせたりしてる場合じゃないぞナベプロ!!
ああいう正統派のコントをやってこそお笑いだと思うぞ。



そして迎えたED。
ああすっごい面白かった、今日はいい日だったなあなんて思いながら、歌い踊るキャストに合わせて手拍子をとっていたところ、舞台右側に立ってひょこひょこ踊っていた健ちゃんが、突然階段をタタタッと降りてきた。

楽しげに視線を走らせていた健ちゃんが、ふと私の目の前でぴたりと動きを止めた。

そして健ちゃんは、キラキラした笑顔を浮かべながら、私に向かってすっと手を伸ばした。

え、と固まる私の手に健ちゃんの手が重なり、ぐいとひっぱられる。

膝の上のコートがばさりと床に落ちたことなんか全然気にしないで、健ちゃんは私を舞台の上へと連れていった。

でも、階段ではとてもゆっくりと私をエスコートしてくれた。
恐らく私の履いているブーツがピンヒールだったことを気遣ってくれていたのだろう。



そこから先は意識が殆ど無い。


覚えているのは、舞台に上がっている間中ずっと健ちゃんが私の手を柔らかく握っていてくれたことと、舞台上で写真を撮るために私の肩に手を置いて、私を前に導いてくれたこと、そして写真を撮る際に後ろから私の髪の毛をくしゃくしゃとかき回し、サリーちゃんのパパのように持ち上げてくれたことくらいである。


本当は曲が終わるまで舞台に居なければならなかったようなのだが、私はもうとにかくあわわあわわしていて、健ちゃんの手が私の肩から離れた時に、
「堀内さん、どうもありがとうございました」
と言って逃げるように舞台を降りた。
気が付くと、舞台にはもう誰もおらず、客席が明るくなっていた。



健ちゃんのキラキラした笑顔と、意外にも大きかったがあったかくて柔らかい掌の感触は、私の一生の思い出になった。



それにしても今朝お風呂に入ってきて良かった。

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