中学生は学年毎の順位付けなのだけれど、それでも我がクラスは見事優勝することができました。


実をいうと私は以前音楽をかじっていたので、半ばプライドをかけて指導していたという部分もある。
それでも、受賞云々よりもクラスのみんなが私を信じてついて来てくれたということが何よりも嬉しかったりする。


そんなわけで帰宅後作成した、明日発行の学級通信のコピー転載。



「祝・合唱コンクール金賞!!」


 「目指すは金賞!完全燃焼!!」…12月末にこんなスローガンをかかげて以来一ヶ月間、いろいろなことがありました。話し合いの中で「楽しく一生懸命歌う」「もめない」という目標をたてたはいいものの、やっぱりうまくはいきませんでしたよね。歌詞を覚えるのはとても早かったけれど、そのおかげでみんな楽譜を見なくなり、ひとつひとつの音を適当にあつかうようになってしまって、だらけた雰囲気の練習がだいぶ続いたように思います。
 でも、ある日を境に君たちの姿勢が大きく変わりましたよね。…そうです。先週末、私が君たちを叱った日のことです。
「君たち自身がこの曲をどういうふうに仕上げたいのか、一晩じっくり考えてきなさい」
 そう言って私は練習を打ちきりましたが、君たちは「一晩」と言わずすぐに動き始めましたね。誰もいなくなった教室をひとりで掃除していた私の耳に、交流スペースから届く君たちの歌声が力強く響いてきたあの時、私は
『ああ、私がごちゃごちゃ言わなくったって、B組のみんなはちゃんと自分たちの力で物事を成しとげることが出来るんだなあ』
ととても嬉しく思いました。

 ふざけるわ声は出さないわふてくされるわで一時はどうなることかと思った男声パート。本当によく頑張りました。「川はゆるやかに時を旅する」の部分、音が低くて出しづらかったでしょうね。いつも集中攻撃されてうんざりだっただろうけど、本番のびしっとそろったあの主旋律の美しさには本当にびっくりさせられました。「いざという時には頼りがいがある」ってことを、身をもって証明しましたね。
 そして、クラスの練習をもりたててくれた女声パート。本当によく頑張りました。男子のような要領の良さはないけれど、私の注意をきちんと守り、こつこつと努力を重ねた結果、男声に負けない声量できれいなハーモニーを作り出すことができましたね。

 立ち方から始まって、息の使い方、姿勢、声の出し方、子音や母音、強弱などなど、私は君たちにさんざんうるさく注文をつけてきました。それらの中には、中1には難しすぎるかな、という要求も含まれていたような気もします。それでも、ものすごく時間はかかったけれど、君たちはひとつひとつの課題をクリアしていきました。
 そして昨日、君たちがステージ上で作り出したのは、「楽しく一生懸命」というB組らしさあふれる素敵なハーモニーでした。

 これは君たち自身の手で勝ち取った結果です。誇りに思ってください。
 

 君たちの努力に乾杯!!

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