昨夜の国語科飲み会で飲んだ酒が抜けないまま、ぐだぐだでバージンシネマへ。
プレミアスクリーンでしか観られない贅沢な身体になって久しい。
今日もパライソ片手にリクライニングシートでだらりと鑑賞した。


…感想?

これから観ようと思ってる人は、ここから先は読まないでね。


視覚的に訴えてくる凄さでは、確かに「おおおおお」って食いつく部分はある。
ガンダルフとバルログの死闘とか、ヘルム峡谷の闘いとか、スメアゴルのグロテスクさとかね。
でも、展開がなーんか気になってしょうがないのよねー。
原作と映画を一緒にするつもりは無いし、現に第一部では原作と異なる部分(ボロミアの扱い)にものすごく惹かれて、結局7回も観に行っちゃったくらい嵌り狂ったけど、今回は映画独自の解釈の部分が「…え…」って思わせるものばかりで、肩すかしをくらったような気分。

旅の仲間達は良く書き込まれていたと思う。
フロドが少しずつ指輪に魅入られていく様子、それに心を痛めながら必死で主人を守ろうとするサムがホントに泣かせる。
ギムリは完全にボケキャラになってて可愛かったし、レゴラスがやけに男前でびっくり。
ヘルム峡谷に向かう列の中で、アラゴルンがこっそり冗談を言ってエオウィンを笑わせる場面が好き。
奴は今回かっこいい時とヘタレな時の差が激しかったなあ。
ガンダルフが生まれ変わる場面で、はだけられたあの肩にドキドキしたのは私だけではあるまい…。
それから今回のいい男大賞はメリアドク・ブランディバック氏に決定。
ピピンは表情がちょっと大人っぽくなった感じがする。
ガンダルフのこととかボロミアのこととか、きっといろんなことを考えたんだろうね。


でもその他のキャラ数名の扱いがちょいと…。
ハルディアがあんなにあっさりと殺されるのは納得いかないし、ファラミアが何を考えていたのか、私にはさっぱり理解できなかった。
っていうかフロドとサムを捕まえてあんなに邪険に扱っていた理由は何?!
ボロミアがいつどこで死んだの、というフロドの問いかけに答えないままだったのはどうして?!
指輪をナズグルに差しだそうとするフロドをサムが必死で阻止するところを黙って眺めておきながら、フロドがはっと我に返った途端
「ようやく君とわかりあえた」
ってどう考えてもあんただけしかわかってないよ!
ちっともわかりあえてないよ!!

すっきり終われなかった原因のひとつには、EDの影響もある。
うじうじしてて暗くて気持ち悪い「ゴラムの歌」をバックにエンドロールを流すってのはどうかと思うぞ…。
それから最後のテロップでカチンと来てしまった私。
戸田奈津子は、第一部の字幕で指輪の世界観をぶちこわしにして、ファンから散々叩かれたのがよっぽどイヤだったらしい。
「今回の字幕には田中明子氏に協力してもらってます」
みたいなことをわざわざ字幕で、しかも最後の最後にほんの数秒間流したけど、これって
「『指輪物語』訳者に認めてもらってるんだから今度は誰からも文句言わせないわよ」
ってことだよね。
…その狡さが反感を買ってること、なっちーは気付かないのかねえ。


映画館を出たのは14時半。
昼間から日本酒をかっくらい、酔っぱらったままパチンコへ行って1箱出してから帰宅。


【本日の酒量】
パライソ(グレープフルーツ)1本、生中1杯
日本酒2合、グワバサワー1杯

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