縛ってきました。

2010年5月20日
6時、NST&胎児心音確認。今朝もグラフはだらーんだし胎児は腹の中を逃げ回る。

8時、他の人は朝食。
空腹に耐えながらワンセグで朝ドラを見ていたら、研修医が「点滴しますね〜」と現れた。
私の血管は細くて短いらしく、どこの病院でも針を入れるのに手間をかけさせてしまうのだが、今日は追加されたヘルプ二人を含め計三人に囲まれて揉んだりさすったり叩いたり、刺しては抜き刺しては抜き…と30分以上も悪戦苦闘。
結局上の人に電話で許可を得て、指定のものよりワンサイズ細くて短い針に変えてようやく入った。
「ここ数年で最大の難易度でした…」って言われちゃったよ。なんかすんません。


ここから数時間DSで暇潰し。
空腹がピーク。


14時、看護師さんが来て手術着に着替えさせてくれる。
黄色いエプロンみたいな手術着の下はふんどし状のT字帯&血栓防止の白いぴたぴたストッキング。
それに緑のヘアキャップをかぶった姿で車椅子に乗って手術室まで連れていかれ、たまたまエレベーターに同乗した見舞い客にぎょっとされてしまった。
好きでこんな格好してるわけじゃないんだよ…。

手術室は相変わらず殺風景。
小さな手術台に横たわり、心電図や血圧計をつけられ、麻酔に向けて背中一面消毒される。
胎児への影響がない部分麻酔で手術をするのだが、結果から先に言うと、この麻酔がいちばんしんどかった。
背中を丸めてまずぶっすりと局所麻酔。
これはたいしたことなくて、抜歯する時にする麻酔程度の痛みだった。
で、次に下半身全体に行き渡るように麻酔が入っていくわけだが、これがとにかく痛かった!!
見えないからよくわかんないけど、背骨に沿わせて針が這い上がっていくような感じで、「いででででででっ」と思わず腰を引っ込めて逃げてしまったくらい。
その時背後からぼそりと「そこじゃなくてもうちょいこっち」という声が。
どうやらベテラン麻酔科医の指導のもと、若造麻酔科医がやっていた模様。
勝手に練習台にするなばかたれー、とは言わなかったが伝わったのかも。
「やり直しますね」と改めて入ってきたのはそんなに痛くなく、ためらいもない感じだったので、たぶんベテランに代わったんだろうな。
やれやれ、と体の力を抜いて仰向けになると、少しずつ爪先から痺れてきた。
うはーなんじゃこりゃ、と思っているうちに、あれよあれよと胸の下まで痺れが広がる。
長時間正座した後、痺れすぎて痛覚が麻痺している状態が腹あたりまで広がってる感じ。
あんまり気持ちいいもんじゃなかったな。

ここで産科の先生が現れて手術開始。
「子宮頸管縫縮術」という小難しい術式名だが、要するに子宮をちょちょいと巾着結びにするもので、「なんかごりごり押されてるなあ」と思っているうちに終わってしまった。
手術開始と同時に流れ始めたゆずのアルバムが4曲目に入ったあたりで「はい終わり〜」って言ってたから、せいぜい15分程度じゃないかな。

ベッドに移されて左右に転がされながら着替えさせてもらい、ベッドごとMFICUに戻った。
血圧89-37、体温37.5℃。麻酔と手術の影響だな。


それから4時間ほどで麻酔が抜け、下半身の感覚が戻った。
でも「まだ頭を起こしたらダメ」と言われているので、ベッド上で左右に姿勢を変えるだけ。
両足首には血栓防止のためのマッサージポンプみたいなのが付いていて、プシュプシュうるさい。
鬱陶しい尿管カテーテルも明日いっぱい外れないそうな。
19時過ぎに水を飲むお許しが出たことだけが救いだけど、とにかく早く身軽になりたい…。

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