私は点滴が5日と持ったことがない。
先生曰く
「張り止めはどうしても血管が弱っちゃうんだよね。産科の入院患者さんはみんなそんなのを24時間入れっぱなしだから、他の科の入院患者さんよりも点滴で苦労することが多くなっちゃうの」
だそうだが、ここのところ2日で差し換えるパターンが続いており、使える血管が無くなりつつある。

差し換えの作業は研修医の仕事で、度胸のある人は一息にぷすっとやってくれて、そうすると上手く針が入ることが多いのだが、びくびくしながらやる人は、一旦差した後に皮膚の下でごそごそ針を動かして血管を探るからこちらはしんどい。
「痛いですか」とかこっちの顔色うかがいながら針を動かすのやめれ。
ついでに言うと、毎朝の血圧を点滴が入っていない方の腕で測るのだが、抜いたばかりの針穴があると圧迫されてずきずき痛むのも地味に嫌なものだったりする。

そんなこんなで青タンと穴ぼこだらけになってしまった私の腕。
今朝も起きたら針周辺の血管が腫れていて、漏れているのは明らかだったのだが、
「痛いなー、でも差し換えやだなー、もうちょい我慢できるかなー」
とぐずぐず引き延ばしを図っていたが、持ってこられた抗生物質の点滴が全く入っていかないことであっさりバレて差し換えとなった。

でも、現れたのは研修医ではなく、外来の診察までは任されてないけど、病棟で消毒とか膣剤入れとかの日常的な処置をしてくれている若手の先生。
私の両腕を持ち上げて「あーあーあー」とか言いながらじっくり見回した挙げ句、
「すいません、僕には手の甲の血管にしか入れる自信が無いです」
ときっぱり。
手の甲に針を入れるのってホントに痛いので出来れば避けたいんだけど、こうも潔く言い切られると「まーしょーがねーな」とさっくり腹も据わるもんだ。
右手の甲だからますます動きが制限されて、携帯いじるのもごはんを食べるのも難儀だけど、入る血管が見つかるだけまだマシだ、と朝っぱらから痛いのを我慢した。


そんでね、差し換えの最中の世間話で、先生から超怖い話を聞いちゃったのよ。
手に刺すところが本当に無くなったら、首に刺すんだって!!ぎゃーーー!!

コメント

えすこ
2010年8月3日21:29

うん…。
しかも案外その方が刺し換えが少なかったりして…。
ちなみに赤子はその昔、頭の血管(青筋?)に刺していたこともあったがね…。

ねこ
2010年8月3日21:42

血管が弱くなってるお年寄りで点滴を手にできないと足にやってるけど
歩きにくくなるから足はやらないのかしら?

ゆう
2010年8月3日21:52

首ってのは初めて聞きました。
だいぶ前だけど、インフルエンザをこじらせて国立病院に肺炎で入院したとき。

そのときは、若い看護師(そのころは看護婦だけど)さんが担当で、
緊張していたんだろうね、失敗ばかり。おかげで腕が傷だらけ。
で、太ももあたりにぶすっと刺されて点滴を受けたことがあります。

ryuko asakura
2010年8月4日6:42

>えすこ
差し換えの回数が少なくなるのは魅力的だけど…
それにしてもひいいい頭ーーー!首を越えたーーー!
赤子すげえ…

>ねこさん
脚は選択肢にないみたいでしたねえ。
確かに歩くのには邪魔そうだし、内診とかもあるからかな?

>ゆうさん
おお、実際に脚に差したことのある人がここに(笑)
長持ちはしそうだけど、刺すのが怖そう…
それにしても下手な人にやられすぎて腕の血管全滅って最悪でしたねえ。

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