昨夜の国語科飲み会で飲んだ酒が抜けないまま、ぐだぐだでバージンシネマへ。
プレミアスクリーンでしか観られない贅沢な身体になって久しい。
今日もパライソ片手にリクライニングシートでだらりと鑑賞した。


…感想?

これから観ようと思ってる人は、ここから先は読まないでね。


視覚的に訴えてくる凄さでは、確かに「おおおおお」って食いつく部分はある。
ガンダルフとバルログの死闘とか、ヘルム峡谷の闘いとか、スメアゴルのグロテスクさとかね。
でも、展開がなーんか気になってしょうがないのよねー。
原作と映画を一緒にするつもりは無いし、現に第一部では原作と異なる部分(ボロミアの扱い)にものすごく惹かれて、結局7回も観に行っちゃったくらい嵌り狂ったけど、今回は映画独自の解釈の部分が「…え…」って思わせるものばかりで、肩すかしをくらったような気分。

旅の仲間達は良く書き込まれていたと思う。
フロドが少しずつ指輪に魅入られていく様子、それに心を痛めながら必死で主人を守ろうとするサムがホントに泣かせる。
ギムリは完全にボケキャラになってて可愛かったし、レゴラスがやけに男前でびっくり。
ヘルム峡谷に向かう列の中で、アラゴルンがこっそり冗談を言ってエオウィンを笑わせる場面が好き。
奴は今回かっこいい時とヘタレな時の差が激しかったなあ。
ガンダルフが生まれ変わる場面で、はだけられたあの肩にドキドキしたのは私だけではあるまい…。
それから今回のいい男大賞はメリアドク・ブランディバック氏に決定。
ピピンは表情がちょっと大人っぽくなった感じがする。
ガンダルフのこととかボロミアのこととか、きっといろんなことを考えたんだろうね。


でもその他のキャラ数名の扱いがちょいと…。
ハルディアがあんなにあっさりと殺されるのは納得いかないし、ファラミアが何を考えていたのか、私にはさっぱり理解できなかった。
っていうかフロドとサムを捕まえてあんなに邪険に扱っていた理由は何?!
ボロミアがいつどこで死んだの、というフロドの問いかけに答えないままだったのはどうして?!
指輪をナズグルに差しだそうとするフロドをサムが必死で阻止するところを黙って眺めておきながら、フロドがはっと我に返った途端
「ようやく君とわかりあえた」
ってどう考えてもあんただけしかわかってないよ!
ちっともわかりあえてないよ!!

すっきり終われなかった原因のひとつには、EDの影響もある。
うじうじしてて暗くて気持ち悪い「ゴラムの歌」をバックにエンドロールを流すってのはどうかと思うぞ…。
それから最後のテロップでカチンと来てしまった私。
戸田奈津子は、第一部の字幕で指輪の世界観をぶちこわしにして、ファンから散々叩かれたのがよっぽどイヤだったらしい。
「今回の字幕には田中明子氏に協力してもらってます」
みたいなことをわざわざ字幕で、しかも最後の最後にほんの数秒間流したけど、これって
「『指輪物語』訳者に認めてもらってるんだから今度は誰からも文句言わせないわよ」
ってことだよね。
…その狡さが反感を買ってること、なっちーは気付かないのかねえ。


映画館を出たのは14時半。
昼間から日本酒をかっくらい、酔っぱらったままパチンコへ行って1箱出してから帰宅。


【本日の酒量】
パライソ(グレープフルーツ)1本、生中1杯
日本酒2合、グワバサワー1杯
以下ネタバレ。


1 マジカル恋のパワー 
2 start
3 恋のマイレージ 
4 Sheサイドストーリー 
5 tea time lover  
6 In my heart 
7 あんたのバラード 
8 飾りじゃないのよ涙は 
9 きよしのズンドコ節  
10 大都会       
11 ALL ABOUT LOVE 
12 Dolphin     
13 あさってはSunday  
14 だから忘れない  
15 空がきれい    
16 ラブラブなカップルフリフリでチュー  
(アンコール)
17 かえりみち
18 ダンス天国 

アルバム「AIR」収録曲を中心に、メンバーひとりひとりの魅力を最大限に発揮した選曲。

「In my heart」魂が抜けました。
かとうくんの歌声には透明な美しさがあります。

「ALL ABOUT LOVE」ひとつひとつの言葉を丁寧に、そして本当に気持ちよさそうに歌うけんいちくん。
♪morning glories,honeybees♪のところでにっこり微笑むのがかーわいー!!

それから「Dolphin」が凄かった。
シンセの単調なメロディの刻みにおっくんのボイパをのっけた曲なんだけど、アルバムに収録されているものは、当然バスドラムとかハイハットとかいろんな音を単独で録音して、それらを編集段階で重ねて一つの曲を作っている。
でもこれをライブでやろうという彼のチャレンジ精神には驚くよ…。
結局彼は両手にマイクを2本持ち、半円形に並べたスタンドマイク4本の中央に立つことにより、一人で6パートを刻んでのけた。
圧倒されるあまりぽかーんと口を開けて見入ってしまったですよ。


RAGの魅力のひとつはそのエンターテイメント精神。
7〜10では大笑いさせてくれました。

けんいちくんが大好きな私が食いついたのはやはり「大都会」。
彼が冒頭部分で力尽きてひっくりかえるんですよ。
繋ぎとして加納くんがしぶーく歌い上げるんだが、再びあの高音のサビは近づいてくる。

「ここはやっぱりけんいちに歌ってもらうしかない…!」

そう判断したリーダーよーすけが、未だ大の字に倒れたままのけんいちくんを復活させるべく、会場の声援を煽るわけですよ。

「けんいちー!」
「けんいちステキー!」
「けんいちかっこいいー!」

ぴくりとも動かないけんいちに、リーダーは
「思った以上に贅沢に育った子ですね」
と苦笑。

そして最後の切り札(リーダー曰く「男の夢」だそうな)として、会場全体が叫びました。
ええ、わたくしも例にもれず、それどころか身を捩りながら叫んできましたとも。


「けんいちー!抱いてーーーーー!!」ってね。


途端にがばっと起きあがったけんいちくん、ものすごい勢いでマイクをひっつかんで、

♪あーあーー果ってっしなーいーーー夢をー追いーつづけーーー♪

と見事なハイトーンボイス。

『きもちいい!!』という顔をしているけんいちくんを見ながら、この子はホントにばかでかわいいなあ、としみじみ思ったわたくしでございました。


っていうか抱いてっていうよりむしろ抱かせ(自主規制)


たくさん笑ってしっとり聴かせてもらって、実に良いライブだった。
ますますRAGが好きになったよ。


でもでもでもー。
会場を埋めていた中高生達のマナーが悪すぎて非常に不愉快だった。
これはRAGライブに限ったことではないと思うので、学生さん達にはちょいと胸に手を当てて振り返ってみていただきたい。


?ひとのはなしをよくききましょう
 リーダーやかとうくんが話している時に「おっくーん!」「礼央ー!」って叫ぶな。
 周囲にもメンバーにも失礼だぞあんた。
  
?きょくのふんいきをかんじとりましょう
 「かえりみち」みたいなしっとりした曲で手拍子するな。
  歓声や手拍子だけが応援のありかたじゃないぞ。

?あんこーるはすまーとに
  アンコールを求めるのは手拍子だけで充分。
 「アンコール!アンコール!」って叫ぶな恥ずかしい。
  おまけに途中から「パジェロ!パジェロ!」になってるし
  若いもんの考えることは本気でわけわからんよ…。
今夜と明日午後はRAG FAIRライブです。

この日に備えて靴もスカートも新調したし、髪も切りました。

いや別にRAGメンに見てもらえるわけじゃないけど、同じ空気を吸えるんだから少しでも綺麗でいたいというオトメゴコロってやつですよ。


なのになぜものもらいがーーーーーー!!

ちくしょー右眼がゴロゴロするよー。
でも無理矢理コンタクト入れて、気合いで健一くんを愛でてきます。
合唱コンクール前に
「あんた達がもし優勝したら?無理だよこんなバラバラなのにさあ。
 え?それでも優勝したら焼肉奢ってくれるかって?
 いいよー別に、吐くまで食わしてやるわよ」
なんて適当に言ってしまったが為に、行き掛かり上クラスの連中に焼肉を奢る羽目になってしまった。

でもただ食べるだけじゃつまんないなーと思ったので、
「クラス遠足ってのはどうだい」
と問うてみたところ、クラス33名中31名出席という驚異的な出席率がはじき出された。
企画に乗ってきてくれるのはものっそ嬉しいんだけど、か、金が…金が…。

ま、それはともかくとして、行ってきましたクラス遠足。
お台場ですお台場。
はい!!担任の趣味です!!
い、いや、それだけじゃないのよ。
下見に行かなくてもいいように私自身に土地勘がある場所で、男女ともに適当に楽しめる近場の観光地っていったらお台場くらいしか思いつかなかったし…ごにょごにょ。

行程は、東海道線で新橋まで行って、そこからゆりかもめでお台場到着、焼肉屋で散々飲み食いさせた後は「好きにしろ」と2時間ばかりおっぱなして、連中をまとめて連れて帰る、というもの。

結果から言うと、大成功!!
自腹きりまくりだったけど、連中のあの食べっぷりを見ていたらもうお金のことなんてどうでもよくなってきちゃったもんなあ。
自由時間も、ジョイポリスとかフジテレビとかアクアシティとか、それぞれ楽しめたようで、集合をかけた時にみんな「まだ帰りたくない」と大騒ぎ。
「先生そこのホテルとってきてよー」
とか無茶なことを言い出す奴まで出てくるし、
「次のクラス遠足はいつやるのか」
と勝手に第2弾をやることにしている奴も居るし。
いやー喜んでもらえて良かった。


でも実を言うと、私は最初から最後まで緊張モードだった。
今回のクラス遠足は私個人が企画したもので、学校とは一切関わりがないから、もし何かあった場合に、私が個人的に31名もの面倒と責任を背負わなければならない。
それをどんなに説明していても、何かが起こった時に親が責任を問うてくるのはまず学校だろうし、そうなると責任の所在をめぐって大揉めに揉めるのは目に見えている。
だから「何かあっちゃいけない」とヒヤヒヤしっぱなしだったのだ。

でも、連中はホントにおりこうだった。
完璧な5分前行動だったし、勝手な行動をとったり電車の中ではしゃぎまくるやつも居なかったし、集合の時なんかも一般の人達の邪魔にならないように自主的に小さくまとまってたし。
昨年4月の状態と比べると、びっくりするくらいの成長ぶり。
嬉しかったなあ。
だから解散の時に
「偉いあんたたち!おりこう!!」
といっぱい褒めてあげた。


でも帰りの電車の中で、周りに人がいっぱい居るのに
「ねー先生フジテレビでネプチューンに会えなくて残念だとか思ってるでしょー」
とか言いやがったI、あんただけはあんまりおりこうじゃないっっ。
いやー終わった終わった。
体内に飼ってた菌のせいで一時はどうなることかと思ったけど、文字通り気合いで乗り切りました。


しかしアレですな。
まだまだ若い私が言うことじゃないかもしれないけれど、同じところで働いてて、ましてや同じ教員であるはずなのに、どうしてこうも頭が悪い奴が多いんだろうか。
頭が悪いって言い方が適切ではないのなら、性根が腐ってると言い換えるけどさ。


入試期間中は、毎日要項を作って配るのね。
そんで何時から誰々がどこの教室で試験監督とか、どこで誰が採点とか、教員50人分の配置を全部書いておいて、それぞれ見て自分で動いてもらうわけです。
そうすると、くだらないことを言ってくる連中が居るわけですよ。
「自分だけ仕事が多い」とか「立ち仕事ばっかり入れるな」とか。
それから「12時40分に学校からお手伝いの生徒8名を引率し横浜に向かう」という文章の意味が理解出来ない教員が4人も居たのには驚いたね。
生徒を連れずに待ち合わせ場所にやって来た連中を見て、私が青ざめて
「生徒達はどうしたんですか?!」
と詰め寄ったら、そいつらに逆に
「どこどこに集合して何分の電車に乗れっていう指示が要項に書かれてないのに引率なんか出来るはずがない」
って責められました。
「そうですか気が付かなくてすいませんでした」
って吐き捨てちゃったよわし。
その場で学校と連絡をとったら、心ある先生方がすぐに動いてくれて、生徒達を連れてきてくれたので、事なきを得たんだけども。


溜息をつきたくなった場面はこれだけじゃないのです。
試験が終わるたびに、採点したデータをもとに合否判定会議ってのをやるんですよ。
点数の分布とか平均点とかを考慮したうえで合否のラインを決める会議なんですけどね。
それが今回、ちょいと低めの点数設定になったんですね。
うちの学校の入試問題に関しては、出題傾向や難易度は毎年似たようなものなので、結果から言うと、今年度の本校受験者のレベルは例年より低い、ってことになるんです。
そうすると、今後生活指導で苦労するであろうこと、6年後の大学入試結果が奮わないであろうこと等、ぼんやりと見えてくるものがあるわけですよ。
でもそんなもんはしょうがないことだし、そういった状況に対応するのが我々教員の仕事じゃないですか。
ところが会議が終わった後に
「来年度の新中1は指導が大変になりそうだねえ」
「まあこういう受験生を集めたのは入試広報なんだから、責任とって新中1スタッフやってくれるんじゃないの」
とかなんとか言いながら暢気に帰っていくような連中が居たりするんですね。


いや別にさっさと帰っていくことに関しては何とも思ってないですよ。
そういうこと言うような連中にうろうろされても邪魔なだけだし。


別に忙しさを自慢したいわけでもないし、労ってもらいたいわけでもありませんが、我々入試広報委員はそれぞれ担任と部活を持ったうえ、放課後や土日を潰して一年中営業活動に勤しんでるわけですよ。
特にこの時期は、朝5時から夜11時過ぎまで校内を走り回ってるわけですよ。
半端な気持ちと責任感でやってるわけじゃないんですよ我々は。
そんな我々に向かって、苦労を嫌って担任も部活も持たず毎日定時で帰ってるようなあんたらが
「責任を取れ」
とかなんとか言う資格があるのか、と私は問いたい。

そこまで言うならお前がやってみろ。
っていうかまず出来ないだろうけどな。



中学入試広報委員も3年目に突入、入試の全体像がようやく見えてきた。
特に、人を動かすという立場を初めて任された為、今年度の入試期間はものすごくいろんなことを感じたし考えさせられた。

それで昨日の打ち上げの帰り、ボスN先生にお願いして2時間ほど話を聞いてもらった。
ボスは我々広報を束ねる立場にあるが、普段我々のやることに対して一切口を挟まない。
それでも、見るべきところはきちんと見ていてくれる人なのだ。

ボスの見方はやっぱり厳しかった。
でも、別れ際にぽん、と肩を叩かれて、こう言われた、


「朝倉、お前はまだまだ拙いけどちゃんとやってたよ。
 お前はお前の能力を活かしてこのままやれ」


思わず泣きそうになった。

明日からまた頑張ろう。ホントに。

とりあえず寝ます。

2003年1月27日
年が明けてからあまりにもいろいろなことがありすぎた。
ここにきて気が抜けたのか、とにかく体調がすぐれない。
それでも先週は騙し騙しどうにか乗り切ってきたのだが、今日の2時間目、D組で接続助詞について語っている最中、突然ゾクリと来た。
それからは頭はガンガンするわ変な汗は出てくるわ吐きそうになるまで咳き込むわで、もう大変なことに…。


ひ、ひょっとしたらこれってインフ(これ以上言っちゃダメです私学校行けなくなります今ホントに休めません)

紅白の時39度の熱をおして頑張っていた礼央様を思い出し、私にだって出来ない筈がないのよ、と気合いで一日働いた。


2、3日休んだほうが早く治るなんてことはわかってるのよ。


でも私ったら木曜日の実力試験の作問なーんにも手をつけてないんだもん。

金曜は実力試験の後に横浜へ出張なんだもん。

そんでそのままホテルに泊まって、翌朝は5時半に出勤なんだもん。


あああこんな体調で中学入試がこなせるわけないんだよう私のあほーーー!

世間は狭すぎます。

2003年1月22日
生徒達を帰し、教員室に向かっていたところで、すれ違った事務員のYさんに呼び止められた。


Y「あ!先生!!19日!!」
私「は?」
Y「横浜!良かったですねー!!」
私「…はあ?」
Y「out of orderですよ!私も観に行ってたんですよ。
  先生、ホリケンに連れていかれてたじゃないですか!
  すごいびっくりしましたよー、
  いきなり先生がホリケンと手つないでニコニコしてるんだもん」



ひーーーーーーーーーーーーーーー!!
中学生は学年毎の順位付けなのだけれど、それでも我がクラスは見事優勝することができました。


実をいうと私は以前音楽をかじっていたので、半ばプライドをかけて指導していたという部分もある。
それでも、受賞云々よりもクラスのみんなが私を信じてついて来てくれたということが何よりも嬉しかったりする。


そんなわけで帰宅後作成した、明日発行の学級通信のコピー転載。



「祝・合唱コンクール金賞!!」


 「目指すは金賞!完全燃焼!!」…12月末にこんなスローガンをかかげて以来一ヶ月間、いろいろなことがありました。話し合いの中で「楽しく一生懸命歌う」「もめない」という目標をたてたはいいものの、やっぱりうまくはいきませんでしたよね。歌詞を覚えるのはとても早かったけれど、そのおかげでみんな楽譜を見なくなり、ひとつひとつの音を適当にあつかうようになってしまって、だらけた雰囲気の練習がだいぶ続いたように思います。
 でも、ある日を境に君たちの姿勢が大きく変わりましたよね。…そうです。先週末、私が君たちを叱った日のことです。
「君たち自身がこの曲をどういうふうに仕上げたいのか、一晩じっくり考えてきなさい」
 そう言って私は練習を打ちきりましたが、君たちは「一晩」と言わずすぐに動き始めましたね。誰もいなくなった教室をひとりで掃除していた私の耳に、交流スペースから届く君たちの歌声が力強く響いてきたあの時、私は
『ああ、私がごちゃごちゃ言わなくったって、B組のみんなはちゃんと自分たちの力で物事を成しとげることが出来るんだなあ』
ととても嬉しく思いました。

 ふざけるわ声は出さないわふてくされるわで一時はどうなることかと思った男声パート。本当によく頑張りました。「川はゆるやかに時を旅する」の部分、音が低くて出しづらかったでしょうね。いつも集中攻撃されてうんざりだっただろうけど、本番のびしっとそろったあの主旋律の美しさには本当にびっくりさせられました。「いざという時には頼りがいがある」ってことを、身をもって証明しましたね。
 そして、クラスの練習をもりたててくれた女声パート。本当によく頑張りました。男子のような要領の良さはないけれど、私の注意をきちんと守り、こつこつと努力を重ねた結果、男声に負けない声量できれいなハーモニーを作り出すことができましたね。

 立ち方から始まって、息の使い方、姿勢、声の出し方、子音や母音、強弱などなど、私は君たちにさんざんうるさく注文をつけてきました。それらの中には、中1には難しすぎるかな、という要求も含まれていたような気もします。それでも、ものすごく時間はかかったけれど、君たちはひとつひとつの課題をクリアしていきました。
 そして昨日、君たちがステージ上で作り出したのは、「楽しく一生懸命」というB組らしさあふれる素敵なハーモニーでした。

 これは君たち自身の手で勝ち取った結果です。誇りに思ってください。
 

 君たちの努力に乾杯!!
12時半に「あとはまかせた!!」と叫んで部活をぶっちぎって桜木町へゴー。
佐倉玲さんに誘っていただいて、out of orderに行ってきた。
ラッキーなことにまたもや最前列。
舞台を正面に見て右側、舞台と客席を結ぶ階段の目の前である。
ネプの立ち位置からすると、ちょうど健ちゃんをまっすぐに見上げられるところで、こりゃええわいと開演前からホクホク。


先週観た「劇団佐々木」「同級生」「少林料理」は回数をこなしただけあってよく練られ、テンポの良いコントになっていた。
名倉さんがCMシンガーに扮するコントは、せっかくピンキーを仕込んでいったのに、今日の名倉さんは反対側のお客さんをいじりに行ってしまった。
しかし今日いじられたお客さんも皆あらかじめ情報を仕入れていたようで、名倉さんが
「ピンキーちょうだい」
と言った途端に、戸惑いもせずカバンから取り出したピンキーをさっと手渡した。
予想外の展開に名倉さんは困り果てた挙げ句、一粒口に放り込んですぐさま
「まずっっ!」
と吐き出し、
「いらんわこんなもん!!」
と舞台裏にケースごと放り捨てるという暴挙に(笑)。
でもEDに先程のピンキーを持ってきて「捨ててへんよー」って優しくアピールするところが名倉さんらしかった。

それから、ホンジャマカのコントには驚いた。
本人達も「久しぶりにコントやらせてもらって楽しかった」って言ってたし、私自身も彼らのコントは初めて観たのだけれど、あの面白さと見せ方の巧さは眠らせておくにはもったいなさすぎる。
フレパでかぶりものしてエアホッケーやらせたりとか「まいうー」とか言わせたりしてる場合じゃないぞナベプロ!!
ああいう正統派のコントをやってこそお笑いだと思うぞ。



そして迎えたED。
ああすっごい面白かった、今日はいい日だったなあなんて思いながら、歌い踊るキャストに合わせて手拍子をとっていたところ、舞台右側に立ってひょこひょこ踊っていた健ちゃんが、突然階段をタタタッと降りてきた。

楽しげに視線を走らせていた健ちゃんが、ふと私の目の前でぴたりと動きを止めた。

そして健ちゃんは、キラキラした笑顔を浮かべながら、私に向かってすっと手を伸ばした。

え、と固まる私の手に健ちゃんの手が重なり、ぐいとひっぱられる。

膝の上のコートがばさりと床に落ちたことなんか全然気にしないで、健ちゃんは私を舞台の上へと連れていった。

でも、階段ではとてもゆっくりと私をエスコートしてくれた。
恐らく私の履いているブーツがピンヒールだったことを気遣ってくれていたのだろう。



そこから先は意識が殆ど無い。


覚えているのは、舞台に上がっている間中ずっと健ちゃんが私の手を柔らかく握っていてくれたことと、舞台上で写真を撮るために私の肩に手を置いて、私を前に導いてくれたこと、そして写真を撮る際に後ろから私の髪の毛をくしゃくしゃとかき回し、サリーちゃんのパパのように持ち上げてくれたことくらいである。


本当は曲が終わるまで舞台に居なければならなかったようなのだが、私はもうとにかくあわわあわわしていて、健ちゃんの手が私の肩から離れた時に、
「堀内さん、どうもありがとうございました」
と言って逃げるように舞台を降りた。
気が付くと、舞台にはもう誰もおらず、客席が明るくなっていた。



健ちゃんのキラキラした笑顔と、意外にも大きかったがあったかくて柔らかい掌の感触は、私の一生の思い出になった。



それにしても今朝お風呂に入ってきて良かった。
来週の火曜は合唱コンクールである。
学校全体が歌一色になり、練習も今が佳境といった雰囲気なのだが、うちのクラスは何故かいつまでたっても「必死さ」が出てこない。
始めのうちは「絶対優勝するぞ」と意気込んでいたのだが、この時期になって、目的や目標が一体なんなのかを忘れてしまったらしく、練習の最中に
「ねえ何時までやるの」
「早く帰ろうよ」
と言ってきたりするようになってしまった。


しかし今日、うちのクラスは大きな転換期を迎えた。


模範テープと生徒達の合唱を聞き比べて、
「さあ、どこをどう改善するべきか?」
と問うたところ、彼らはふざけ半分で
「自分達がこんな上手く歌えるわけがない」
と答えたのだ。
それを聞いて、私はちょっと悲しくなった。

だから、ひとりひとりの顔を見渡しながら、
『あんた達からは自分達で動こうとする気持ちが伝わってこない。
 何の為の練習なのか、あんた達自身が今何をやりたいのか、
 一晩じっくり考えて来い』
というようなことを話し、今日の練習を打ちきった。
生徒達は、黙って教室を出て行った。


誰も居なくなった教室を掃除しながら、私はいろいろなことを考えた。


私は今までずっと高校生の担当だった。
彼らは学校生活に関してある程度要領を得ているし、クラスの中には必ず「人を動かすことが上手い奴」が居るものだから、こちらがいちいち細かく指示を出さずともなんとかなっていた。

そういった感覚をひきずったまま中1に降りてきたので、私には、中1のやること為すことがものすごく焦れったく思え、彼らを必要以上に幼いものとして扱っていたようだ。
結果として、私は自分のクラスの面倒を見すぎていた。
「率先して計画を立て、つきっきりで練習を見る」という行動は、一見とても熱心ではあるが、実のところは、生徒達の中に芽生えかけたリーダーシップを、担任自ら潰してまわっているということにほかならないのだ。


いつの間にか外は真っ暗になっていた。
今日はもう帰ろう、と思いながらゴミ袋をぶらさげて教室を出たその時、廊下の奥の吹き抜けのあたりから聞き慣れたメロディが響いてきた。
ドアの陰から覗いてみると、さっき帰した筈の生徒達ほぼ全員がそこに居た。
何度言っても直らなかった息の使い方も、歌い出しのばらけも、信じられないくらい上手くなっていた。



私は、その場をそっと離れた。



みんなが大好きだからこそ何でもやってあげたかったのだけれど、やはりそれはみんなのためにはならなかったのだ。

とても淋しいけれど、そろそろお互いに距離を置くことが必要なのかもしれない。
今回のテーマは「1泊2日で何回お風呂に入れるか」。
「何のために?」とか聞くような奴は私の友人にはひとりも居ないのだ。


【1月4日(土)】

 9:00 寝坊して置いて行かれる
10:30 箱根湯本駅にてHとIに合流
     お風呂あがりの生ビールで許してもらう
10:40 ひめしゃらの湯
12:00 ビールとごはん
13:00 ひめしゃらの湯
14:00 ベゴニア園
14:30 ひめしゃらの湯
15:30 喫茶店
17:00 ホテルむさしやに到着するなり露天風呂
18:30 夕飯、まったり飲みスタート
23:00 途中休憩で風呂
24:00 まったり飲み再開
26:00 沈没


【1月5日(日)】

 7:30 起床するなり露天風呂へ直行
    「伊豆の踊子」に挑戦するもあまりの強風で挫折
 8:00 あさごはん
 8:30 しつこく露天風呂 
10:00 芦ノ湖遊覧船で爆睡
11:00 箱根関所資料館
     出女を調べる「検見の婆」の蝋人形にそっくりだと言われ暴れる
12:30 箱根ホテルでシャンパン&フルコース
15:00 とどめにひめしゃらの湯
16:00 ロマンスカーで爆睡
17:10 町田で解散


合計8回ですね。
いやー実に気持ちよかった!!
ホントのこと言うと風呂入りすぎてめちゃくちゃ疲れたけどね!!


しかし時間はまだまだ早い。
ここでまっすぐ帰る私ではないのです。
温泉まんじゅうをぶらさげたまま横浜で卒業生3人(♀)との新年会に突入!
昼のフルコースが胃に残っていて、せっかくの激ウマ鍋が全然入らなかったのが悔しかったけど、ギャル達の若いエキスを吸ってきた。

2軒行って「まだ飲み足りない」と大騒ぎする連中に
「わたしゃ明日から仕事だから帰る!あとは君たちで適当にやんなさい」
と言い残してイチ抜け。


ああ明日のことなんて考えずに好きなだけ飲んだくれていたあの頃が懐かしい。
怒濤の2日間の締め括りはなんだか感傷的になってしまった。
以前の勤め先での同僚I(社会科)から「明日の日帰り箱根旅行を1泊にしたい」と電話がかかってきた。
私は全然構わないのだが、一緒に行くことになっているH(家庭科)とどうしても連絡がつかない。
仕方がないので、明日Hに会った時にお泊まりOKかどうかを尋ね、その返事によって動きを決めるということになった(要はいきあたりばったり)。


I 「H、大丈夫かなあ。
  このままいくとなんにも準備しないでお泊まりすることになるね」
私「財布と替えのパンツだけあればなんとかなるって」
I 「…いや化粧品とかコンタクトとか」


そしてついさっき、べろんべろんに酔っぱらったHから電話がかかってきた。

H「よう柳子ちゃん!!相変わらず男前だね!!
  明日は財布とパンツ握りしめて駅のホームに立ってるって?」

いくらなんでもそこまで男前じゃないです。
http://store.yahoo.co.jp/discstation/pcbh-50046.html

朝10時に起きて、SEEの封印を解いた。
PCのモニターの位置を調整し、DVDをセットして、お茶とみかんと煙草を持ってベッドに潜り込む。



気 が 付 い た ら 日 付 が 変 わ っ て ま し た 。


だ、だって誤訳だらけの戸田なっちーの字幕もだいぶ改善されてたし、本編自体も追加映像のおかげでボロミア+ホビッツがますます痛々しかったり可愛かったりで凄いことになってるし!!


っていうか特典映像!!これやばすぎる!!
メインの俳優が出演してるところだけで4時間以上あるし、それがまたみんなの仲良しっぷりを余すところなく紹介してくれていてもーたまらんー。

サー・イアンのホビッツを眺める目がすごくあったかくて嬉しくなった。
視点がガンダルフそのものなんだな。

ヴィゴは相変わらず変人だけど(あの小汚い衣装のまま長剣ぶらさげて駅前をうろうろしてたらそりゃ捕まるよあんた…)いい男。

ショーン・ビーンの「ヘリに乗るのが怖くてロケ地まで2時間ひとりで山登り」というエピソード…ボロミアを地でゆくヘタレ偉丈夫(笑)。

ホビッツがじゃれあってる光景は女子中学生みたいで可愛いんだけど、ひとりひとりのインタビューを観ているとドミニク・モナハンがものごっつええ男に思えてしかたがない。
っていうか一番はしゃぎまわってるのが4人の中で最年長のビリー・ボイドってのが…ああ可愛い…。


これだけおなかいっぱいなのにまだ観てない部分がたくさんあるってのが怖い。
明日は9人の解説が入ってる本編を観よう。
10時半に起きてパジャマのまま台所に直行して
「おはよー。おめでとー。」
と挨拶しながら冷蔵庫を開けて缶ビールをぐいぐい立ち飲み。


お正月って朝から飲んでもいいから好きだなあ。


【本日の酒量】でも量はあんまり飲んでないかも。
缶ビール2本、「天狗舞」2合


年内の集荷はとっくに終わってたけどな!!




それでは皆様、よいお年をお迎えください。
横浜で服を買い込むつもりが、創作の神様が降りてきてしまったために時間を食いつぶす。
それでも横浜ムービルでTTTチケ7枚購入する暇はあった。

今日は職場暇人飲み会。
先日の忘年会でやけくそのように
「私クリスマス暇なんですけどー!」
と叫んだらわらわら集まってしまった面子を、勝負どころの海華月で散々酔わせる。
2次会の「ぶふ」でまったり飲んでいたら、入試広報で散々遊んでもらっている(この表現もどうかと)Hさん(♀・31・数学科)が
「5月4日に結婚しまーす!!」
と爆弾発言。


椿山荘でスピーチするらしいですよ私。

【本日の酒量】
生中3杯、焼酎お湯割り3杯、〆張鶴2合
夕方にようやく部屋の片付けが終わりまして、めでたく親父も飲み会だというので、おかんとふたりで
「メリークリスマース!!」
ってはしゃいでました。

さんざん飲んだうえにケーキ2個も食べちゃったよ…。


【本日の酒量】19時で既にいい気持ち。
 ビール2本、八海山2合
大掃除と合唱練習と成績表返却と面談。


これで本年の営業は完全に終了いたしましたー!!


うふふふふー。
部活当番も年内は新人の顧問に押しつけちゃったもんねー(やな先輩)。

マルイでコートとブーツ衝動買いしちゃったもんねー。
ふらりと寄ったら「CR新・海物語」で6箱出してブーツ代が浮いちゃったもんねー。



さー思い残すことは無いわ。
これで書き物に専念できるってもんよ。
あと1週間、飲み会以外は徹底してひきこもるぜっ。

後日談。

2002年12月20日
「おはようございまーす」と教員室に足を踏み入れた瞬間に、教員室中大爆笑。

「朝倉さん!!昨日やっちゃったんだってね!!」

忘年会に出席しなかった先生達まで腹を抱えて笑っている。
昨夜の一件はあの後すぐにメールで教員間をかけめぐっていたらしい。
うがー。


今頃中1フロアはHの情報によってすごいことになっているんだろうな、とびくびくしながら教室に向かった。
しかし予想に反して、生徒達は私を見ても何の反応も見せなかった。
ごく普通に挨拶をかわし、いつものようにじゃれついてくるだけだ。
Hは昨日の一件をまだ誰にも何も話していないらしい。
やや拍子抜けだったが、これでいらん恥をかかずに済むかもしれない、と淡い期待を抱きつつ、自分のクラスのHRをこなした。


そしていよいよ4時間目、C組の授業だ。
Hは未だに何も話していないようだ。
私が教室に入っていっても目立った反応を見せるわけでもないし、ひょっとしたらHにとってあの場面は大したことではなかったのかもしれない、と私はほっと胸を撫で下ろした。

いつものように授業が進む。
今日は形容動詞の活用を覚えさせなければならない。
生徒達と一緒に何度も何度も
「だろ・だっ・で・に・だ・な・なら・○」
と声を合わせているうちに、授業終了まであと10分というところまで来た。

私は完全に油断していたのだ。

席順に従って「はい次、H」と指名して、Hと正面から目が合ったその時、Hがはっと目を見開いて
「あ!!思い出した!!」
と叫んだ。
突然何を、と周囲の生徒達がHに注目する。
私が止める間もなく、Hはにやりと笑ってこう言った。


「先生、昨日の夜すごかったんだぜ。
 年上の先生達ガンガン仕切って『移動しまーす!!』とか叫んでんの」

甘かった。
こいつがこんなにいいネタを忘れたままでいる訳がなかったのだ。
その後は生徒達の質問攻め。
開き直って自分から全部話しましたとも。


いいんだ…どっかんどっかん笑いが来たから…
別に悪いことした訳じゃないし…
この先どこのクラスに行っても
「朝倉先生はものすごくイキイキしながら飲み会を仕切る」
ってネタ振られ続けるだけだもん…
連中が卒業するまでたったの5年3カ月の我慢だもん…
今日は職場の忘年会だった。
1次会終了後、店の前で溜まり続ける面々に焦れて、
「はい次に行く人ー!!移動しまーす!!」
と叫んだ直後、
「次に移動するんだ、ふーん」
と言われて振り向いたら、中1C組のH(♂)がにやにやしながら立っていた。


明日の4時間目のC組の授業が今から恐ろしくてしょうがない。

【本日の酒量】
ビール中瓶2本、白ワイン(銘柄覚えてません)1本

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