工事の話。

2009年9月1日 日常
工事の話。
我が家の目の前にはだだっ広い月極駐車場があるのだが、その半分をつぶして老人ホームが建てられることになり、もう半年以上も工事が続いている。

このへんは大通りから少し引っ込んだ細い路地ばかりの住宅地なので、普段はわりと静かなのだが、工事が始まって以来、土砂や機材の運搬で大型車がひっきりなしに出入りするようになり、日中家に居る私としては非常に落ち着かない環境になってしまっている。

何が気になるって、でかいダンプが我が家の真横の3m道路を目一杯使いまくって何度も切り返さないと工事現場に入れないという状況だ。
常駐の誘導員が居ることは居るのだが、私の知る限りではあまり上手な人だとは思えない。
だってこのおばちゃん誘導員、
「ダメダメ!そんなところでハンドル切っても入れない!もっと向こうの方まで行ってからじゃないと!」
っていう言い方しかできないんだもん。
運ちゃんもよく黙って聞いてるなー。
それを指示するのがキミの仕事じゃないんかい、と。

そんな感じで、網戸越しに聞こえてくるお粗末な誘導の叫び声が我が家のここ半年のストレッサーだったのだが、工事がだいぶ進んで内装メインになったようで、ピーク時には100人近く居た職人さんも今はその三分の一ほどになり、大型車両の出入りもだいぶ減ってきた。
完成予定は10月末とのこと。もう少しの辛抱である。






…そんなタイミングで、やられました。


「ダメダメ!ストーップ!!こすってるー!!こすってるってば!!」というおばちゃん誘導員の悲鳴が響き渡ると同時に、ダンプのケツが我が家のフェンスをぼっきり。





社員らしき現場監督のおにいちゃん2人と現場の職人さん数名が謝りに飛んできた。
誘導員とダンプの運ちゃんは居なかった。
(今はSEだが以前は建設会社に勤務し現場監督だったダンナに「おかしくない?」と聞くと、「そういう時にはややこしくなるから当事者は顔を出さないのが普通」と言っていた。そんなもんか)


「すぐ直します!」って即修理に取り掛かりたそうだったけど、うちのは鋳物フェンス(写真参照。こんな広い庭は無いが(笑))で、適当に溶接されたりそのへんに転がってるコンクリや塗料で下手に補修されたりすると跡が目立ちそうだったので、「折れたフェンスと同じものを取り寄せて付けなおしてください」と頼んでおいた。
土台のコンクリートが10cm幅でえぐれて塗料が剥げちゃった部分は、見逃してさしあげることにした。
変な色を塗られたらイヤだし、近い将来私か子供かがチャリや車をごりごり擦ることも想定していたことだしな。



まあこの程度で済んで良かったよ。
ダンプにもっと勢いがあったらフェンスをぶっ壊して家の中に突っ込んできただろうし、そしたらそこは私とダンナがだらだら寝転がってドラクエをやってたリビングなのだ。





…というのが3日前の土曜日の話。
日曜は現場はお休みで、昨日の月曜からまた建設現場はトンテンカンテンやり始めたわけだが、我が家の周りを工事の大型車両が通ることが一切無くなり、そして建設現場から例のおばちゃん誘導員の姿が消えました。


なんというか、仕事きっちりだな、ダ○ワハウチュ。
ここのところ、体に熱が篭ってしかたがない。
しかも汗の出方がおかしい。
全身暑くてたまらないのに、汗が出る場所が後頭部~首の後ろ限定、しかも発汗量が半端無いのだ。
ちょっと動いただけでメリットのCMに出てくる子供のように頭ぐっしょり、シュシュや帽子はすぐにびしょ濡れ。
昼間リビングでうたたねなんかしちゃうと、起きた頃には頭の下のクッションは水浸し状態。



夏の暑さや高温期のせいでもなさそうだし、更年期障害にはまだ早いような気もするし、ひょっとして何やかや処方されている薬のせいなのかなー、とかいろいろ考えてはいるのだが、ちょっと今までに無い感じだ。

とりあえずこの不快感を少しでも和らげたいし、いっそのこと髪をばっさり切っちゃおうかなー、と何気なく呟いたところ、


ダンナ「薬とか髪切るとか、なんか酒井法子みたいだね」





美容院で「主人にすすめられて」って言っちゃうぞ(笑)

ちぇっ。

2009年8月20日 不妊治療
近所のレディースクリニックじゃ無理なんだってさー。



「クロミッドとプレドニンとルトラールを処方してもらっていました。これとタイミング指導とを組み合わせてお願いします」


ってお願いしたら、


「クロミッドだけなら処方できるんだけどねー。残りの2種はちょっと高度なやつだからうちじゃ出せないので、やっぱり不妊クリニックに行かれた方がいいですよ」


だってさ。

あーあ、徒歩3分のここをかかりつけにしたかったんだけどなー。
電車に乗って病院に通うのめんどくさいんだよなー(不精者)。
私が「子どもが欲しい」と思い始めてからの通院遍歴は


  まず近所のレディスクリニックへ
→ 子宮奇形(中隔子宮)と排卵障害判明、不妊クリニックを紹介される
→ タイミング指導と排卵を促す投薬、7周期で妊娠
→ A病院へ分娩予約、定期健診
→ 流産
→ 「中隔子宮をどうにかした方がいい」とT大学病院を紹介される
→ 精密検査の結果「ここじゃ手術できない」とR先生の居るK病院を紹介される
→ K病院で子宮奇形治療、中隔切除手術を受ける


…といった感じである。

なんだかいろいろ転々としすぎてわけがわからなくなっているが、とりあえず現在の私の拠点はT大学病院になっているので、今日は術後の報告と今後の相談に行ってきた。



「中隔子宮の治療は済んだので残す問題は排卵障害だけれど、これは1度妊娠したことからも判るように、服薬とタイミング指導だけでどうにかなるはず。わざわざ大学病院まで通って治療するほどのものではないので、近所のクリニックで治療したい」

(意訳・遠すぎて通うのめんどくさいよ徒歩3分の病院でいいじゃん)



と訴えると、教授は「そうかー。僕は本当は続けてうちで診たい気がするんだけどなー」と言いつつもあっさり紹介状を書いてくれた。




治療費よりも通院にかかる交通費の方が何気に痛かったりするんだよね(笑)
1ヶ月ぶりにR先生の診察を受けた。
問診で「術後初の生理が恐ろしくなるくらいに重くてしんどかったです」と言ったのだが、「あらそうですか」と流されてしまった。
か、かまってー。

そして診察台に移って子宮鏡検査。
術後の経過を診るためのものなので、6月に受けた時とは違って録画無し。
相変わらずの流れるような施術に、今回もリラックスして受けられた。
癒着防止のために入れていたリングを外す時だけがちょっと心配だったのだが、先生が「ハイ抜きますねー」と言った直後にチクッとした程度で終わり。

カーテンを上げて「こんなのが入ってたのよ」とR先生が見せてくれたのは、5センチくらいの魚の骨格を超デフォルメして描いたような形のもの。
これをどこにどう配置したら癒着防止になるんだろうか…


身支度を整えて診察室に戻り、説明を受けた。
削りすぎたり癒着したりすると子宮底部が薄くなるので、妊娠して子宮が膨らんだ時に破裂する可能性があるらしいのだが(超怖い…)、
「僕じょうずに切ったから大丈夫よー、癒着もないしきれいに塞がってたよー」
とのこと。
あと1回生理が来たら妊娠OK、しかも自然分娩でいけるそうだ。


そして、R先生はにっこり笑って診察をこう締めくくった。



「妊娠したら僕にラブレター頂戴ね。みんな僕にくれるのよ。あなたのも楽しみにしてるよ」





目から汁が出そうになりました。

R先生、超感謝です。
昨夜無事出張から戻ってきたダンナ、今朝は「今日からはゆるゆる残務整理してお盆休みに突入だ~」と言いながら出社していったわけですが、ついさっきメールが。


「8月14日~17日また旭川出張かもil||li _| ̄|○ il||li」




依然衰えを見せない玉姫様の発作が収まって、12・13日の検査でOKが出て、ダンナの出張が現実になれば、の話だけど(条件多いな)、もしかしたら私、1年半ぶりに祭りに参加できちゃうかもー!!



>美香りん、くさださん
追って連絡しますが、もろもろクリアできたら当日午後にだらっと合流しまーす。
そしたら打ち上げは有吉のインチキビアガーデンね(笑)
「術後2回生理が来れば妊娠OK」と言われ、なんだか待ち遠しいような気持ちで日々を過ごしていた私。


到来した術後初の生理は、私の歴史を塗り替える過去最大レベルのものだった。
滝か?滝なのか?って感じ。
しかもプラノバールを7月20日~29日まで服用して、生理を8月1日か2日に来させるように調整していた筈なのに、7月28日に何故か到来。
二錠に増やしても変化なし。
プラノバール無視かーい。もったいない。
体温も下がる気配は全く無く、連日37℃近くをうろちょろ。
毎朝異様な汗とともに目覚めている。


こんなふうに普段とは明らかに具合が違うのだが、やはり手術の影響なのだろうか。
今度R先生に聞いてみよう。
これからラスボスを倒しに行こうとしている時に、ついうっかりブラース君を賢者に転職させてしまったうっかりさんなわたくし。

HP20って何それー。
ラスボスどころかテンツクあたりに1回ひっぱたかれたら終わりじゃんかー。





そんなわけで、土日で終わった筈のはぐれメタル狩り大会が再び開催されることになりました。
100匹狩ったらHP200超えるかな…あううう。
今朝5時には家を出てゆきました。

かわいそうなので、駅まで付いていってお見送りしてあげました。
「一人でやったってつまんないよー」と散々文句をたれまくっていたDQ9ですが、ダンナが錬金とクエストとレベル上げ担当、私はストーリー進行担当、と役割分担することで問題解決。


土日を魔獣の洞窟地下3階でのはぐれメタル狩りに費やしたあほ夫婦でした。
セーブデータが1つしかないのにはびっくりした。っていうか呆れた。
ファミコン以下かっつーの。



ソフトをたくさん売りたいから、セーブデータを1つに限定してソフトの共有が出来ないようにしたんだろうけど、ゲームソフトの購入単位っていうのは各家庭につき1個ってのが基本だと私は思う。
家族で時間帯を決めて交代でプレイして、「どこまで進んだー?」「あそこはこういうふうにやればいいみたいだよ」っていう会話を楽しむのがいいんじゃーん。
誰かがクリアするまではその他の人はおとなしく待ってなきゃいけないってのは、非常に寂しい話だ。


共有云々を抜きにしても、セーブデータ1つってのはありえない。
ストーリーの分岐点で保険として保存しておいたり、好きな場面やクリアデータを記念として保存しておくことが出来ないってことでしょ。
それって、作り手側が遊ぶ側の気持ちをを全く理解していない証拠だよね。



…とかなんとかいろいろ考えてるうちに
「いやでも私の頭が古いまんまなだけで、ひょっとしたら最近のゲーム業界はセーブデータ1つが当たり前になっているのか?」
と不安になり、近所のブックオフに行き、DSのRPGソフトをざっと当たってみた。




セーブデータ1つなんてDQだけじゃねーか(怒)





ダンナは「先にクリアしていいよ。俺その後やるから」って言ってくれたけど、やってる最中のドキドキが共有できないってのが最初からわかってるから、全然やる気がしないよー。
6時半、看護師さんが来る。体温36.2℃、血圧108/65。なんだか眠くてぼーっとしていたら、「じゃあ採血させてくださいね~」とぶっすり一本。おかげで目が覚めました。

7時、トイレ。痛いーーーーーーーーーーーー。

8時、朝食。焼き海苔と醤油でご飯1膳。おかずは…ギブ。ここまで味の無さが徹底してると清々しささえ感じてしまう。

8時半、R先生登場。「変わりないですね~」とまたもや一瞬で消えてしまう。本当に忙しい人だ。

9時、看護師さんが「退院、でいいんですよね」と確認しに来る。何ともないから退院でいいと思うんだけど、それは私が判断するものなのか?(笑)

10時、事務員さんが請求書を届けてくれる。それを持って1Fの退院手続き窓口に行き、支払い。事前にダンナの会社を通じて高額療養費限度額適用認定証を発行してもらっていたので、自己負担分を含めても支払いは約84000円。

さて、腹の奥がどんより痛いだけなのでうっかり忘れがちだが、一応は子宮の一部をちょんぎったばかりなので、当分は傷が開かないように気をつけなければならないとのこと。
一番まずいのは腹圧をかけることで、「術後暫くは重たい物を持っちゃダメ」と事前に言われていたので、退院時の荷物持ちをおかんに頼んでいた。
未だ子離れできておらず普段から私の面倒を見たくてたまらないおかんは、ここぞとばかりに「私がやるわ!」と大フィーバー。
ベッド回りの病室の荷物をまとめ、おとんの車まで運んで積み込んでくれたのはありがたいのだが、私が手にしていた帽子まで「私が持つわ」とか言い出した時はドン引きした。
絶句してる私を見て我に返ったらしく、「そ、それはいいか」なんて口ごもってたけども。


車中でダンナ宛てに「退院したよ」とメール。
返ってきたのは「良かったね!今日はおうちでごはん食べるよ!あとビールないよ」



がくり。



元気ですよ。
歩けるし飯炊きも出来ますよ。
ビールを積み込んでくれるのは酒屋の兄ちゃんだし、買ったやつはおとんが家の中まで運んでくれますよ。

でもさあ…もうちょっとこう…労わりを前面に出していただけないもんですかね…。



とモニョりつつビールと刺身を買って帰る。










…とまあこんな感じで、実感は全く無いまま普通の子宮に改造されてまいりました。
今後は大学病院と相談しつつ妊娠にチャレンジしていくことになりそうだけど、とりあえずはのんびり回復待ちの予定。
6時、目が覚める。看護師さんが来る。体温36.2℃、血圧110/70。
血栓予防のストッキングを履かされる。太腿まででつま先に丸い穴が開いた、白いストッキング。
血栓予防っていうわりには全然締め付けられてない気がする。
下剤の座薬を入れられる。「30分くらいで出ますよ~」と言われるが、15分でギブ。

9時、ラミナリアとガーゼを抜くために、処置室に呼ばれる。R先生は既に今日1つめの手術に入ったということで、処置を任されて待機していたのは若くてやたらノリの軽い先生。
ちなみに私の苗字は非常にありふれたものなのだが、この先生、のっけから
「○○さん?いや~多いね~○○さん。っていうか日本で一番多い苗字って田中だっけ、佐藤だっけ」
と無駄口たたいてばかり。
その段階でちょっと嫌な感じはしたのだが、案の定ひどかった。
抜かれる時の痛みは昨日同様「いてて」程度だったんだけど、それ以前の問題。
器官の配置を全然わかってないっていうの?
全然違う角度で力任せにごりごり器具を入れようとするんだもん。
思わず「いてててててっっっ」って逃げたら「もっと股開いて!」とか言いやがったよ。
プロのくせに童貞以下かよこのヘタクソ!と品の無い罵りがマジで脳裏をよぎった。耐えた私偉い。
むかついたから「すっごい痛かったです」と吐き捨てて部屋に戻る。
ベッドにまるまって休憩。

10時過ぎ、おかんと義母が来る。

10時10分、看護師さん、母ズとともに手術室へ。普通に歩いて行って、手術室の手前で眼鏡をおかんに預け、「行ってきまーす」と手を振って暫しのお別れ。

手術室と言っても、自動ドアで仕切られただけでそこはまだ廊下の続き。すぐそこのベンチに腰掛けるよう指示される。
ここでハプニング発生。
ここの病院はカルテが紙媒体ではないので、看護師さんは全員PCの乗ったカートを持ってうろちょろしていて、何かあるとその場でぱぱっと入力している。
病棟から私を連れてきてくれた看護師さんも例にもれずPC持参で、手術室の看護師さんに私を引き渡すにあたって、お互いのPCの画面を並べあわせて「この人は○○さん」「これから○○の手術をします」という感じでいろいろ確認しあうはずだったらしい。
でもここで手術室のPCが突然フリーズ。
いろいろしてみたが凍りついたままちっとも動かないので、とりあえず「朝倉です」「A型です」「中隔子宮の手術です」「特に異常はないです」と基本的なところだけ自己申告させられて引継ぎ終了。いいのだろうか(笑)

手術室の看護師さんと「なんかバタバタしててごめんねー」「いえいえ、手術初めてなので物珍しくて面白いです」などと談笑しつつ、まるで中華料理屋の厨房みたいな廊下を抜けて手術室へ向かう。
「ここよ」と言われて入ろうとしたら、中から出てきた別の看護師さんが「あれ?帽子は?」と不思議そうに言う。
途端に私の隣の看護師さんが「あー忘れたー!!」
さっきの引継ぎのあたりで髪をまとめる帽子をかぶせられることになっていたらしい。
「ごめんねー、バタバタしてたから忘れちゃったー。じゃあ私達とお揃いのやつにしようか」とブルーの不織布っぽいシャワーキャップみたいなものをかぶせられた。
「本当は違うのをかぶるんですか?」と聞いてみたら「うん、患者さんはピンクのやつなの。今日は特別ね」と言われた。
手術室手前のスタッフ専用の手洗い場?付近だったようで、手近にあったスタッフ用のをかぶせられた模様。
とりあえず素直に「わーい特別だー」と喜ぶ私。

手術室に入る。結構狭い。
踏み台を二段あがって手術台に腰掛け、パジャマの上着を脱ぐ。暖められたシーツで覆われ、手術台に横たわる。薄い水色の綺麗な天井が印象的。
右手には血圧計、左手の甲に点滴の針をぶっすり。わかってるけど痛い。
口と鼻をビニールっぽい材質の半球体のカバーで覆われる。無味無臭の気体が出てきている。
「口で深呼吸してください」と言われる。吸うのはいいけど、出てくる気体が無視できない程度に勢いがあるため、吐くのにちょっと難儀だなあと思う。
同時に点滴開始。「左手がしびれますよ」と言われ、点滴の針の先からびりびりっとした結構な痛みが肘のあたりまで広がっていく。
深呼吸2回までは覚えている。

「終わりましたよ」と言われて意識が戻る。眠い。
口の中が猛烈に苦くて「苦い~」と訴えたら、「挿管してキシロカイン使ったからね」と看護婦さんが口元にティッシュをあててくれる。吐き出したら苦くなくなったが、扁桃腺が腫れている時のような違和感は残る。
台の上で右に左に転がされ、上着を着せられる。その向こうで「10時58分から18分間です」と手術時間を読みあげる声が聞こえる。たったそれだけしか経ってないのに、えらく長いこと寝ていたような気がする。
手術室前で待っていた母ズ、R先生から「上手に切除できましたよ~現物は見せてあげられませんけど~」と説明を受けたらしい。
出っ張った中隔部分をちゅいーんと削っていく感じだからかな。
筋腫だとまるっと取り出して「これです」って見せられるみたいだけども。

ストレッチャーに移され、手術室から運び出される。看護師さんが母ズに「もう起きてますよ」と言っていたので、咄嗟にVサインで応える。
「どうだった?」と問われて何故か「PCがフリーズしてカルテの確認が出来なくてバタバタしてた」と答える私。どうやら寝ぼけていた模様。
部屋に戻り、ベッドに戻され、1時間ほどうとうと。

母ズに「12時過ぎたから昼ごはん食べてくるわ」と声をかけられたのはなんとなく覚えている。

13時半頃、はっきりと目が覚める。どこも痛くないが、ベッドが硬くて狭いのと点滴と導尿が気持ち悪くて「寝心地が悪いなあ…」ともぞもぞしていたら、「起きた~?」と看護師さん登場。体温36.2℃、血圧118/70。体を拭いて着替えさせてもらう。ここで初めて自分が下半身すっぽんぽんだということに気付く。枕元を見たら、パジャマの下とショーツ、血栓防止のストッキングが綺麗に畳んで置いてあった。手術台で意識を失ってから下を脱がされたということらしい。
「導尿の管を抜いてください」と訴えると、「じゃあトイレまで歩いていこうか。下着とパジャマ履いて」と言われる。そりゃあ下半身丸出しでうろうろするわけにはいかんのだろうが、にょろにょろ管が出てるのにパンツ履けって言われても…と困る。仕方が無いので「かろうじて腰にひっかかってます状態」で対応。
トイレに腰掛け、導尿の管を抜いてもらう。
力を抜いていたが、「いーてーてーてーてー!!」と鋭い痛みが5秒間ほど続き、超涙目。
麻酔で意識が無い状態だったから気付かなかったけど、管を入れる時に中が傷ついたらしい。
看護師さん曰く「いっぱいお水を飲んで、どんどん出して、自然に治るのを待つしか…」だそうだが、とにかく染みるんだよ痛いんだよこれが。
痛みが一点に集中してる分、痛みの質が鋭いんだよね。
結果から言うと、痛みを感じなくなるまで1日半かかった。その間は本気で尿意が憎かった…。

14時、母ズを相手にベッドの上で遅い昼食。17時間ぶりの飲食。冷えたお水がとても美味しい。ごはんは三分の一くらいでパス。おいしくない…。
生理痛のような重い痛みがお腹の底にくすぶっている感じはあるが、別に寝込むほどでもないし歩けるし、結構元気。
安心したらしい母ズ、「じゃあね~」と帰宅。ちなみに母ズは朝から5時間くらい一緒にいたくせに、この後駅前の喫茶店に移動して1時間喋ってから別れたそうな。
入れ替わりにR先生登場、私の様子を見て「大丈夫ね~」と一瞬で帰っていく。忙しそうだ。

16時、点滴終了。逆流した血が管の中に残っていて、管を外した途端ぶしゅっと布団の上に血しぶきが飛ぶ(笑)
本格的に身軽になったので、トイレへ。痛い。

17時、病室を出て電話OKスペースに移動、仕事が忙しくて休みが取れなかったダンナに電話で報告。「無事終わって良かった」と安心した様子。

18時、R先生に処置室へ呼ばれる。何かと思ったら「ガーゼ抜きます」だって。入ってたのね。
抜かれる時に中くらいの痛みが2秒ほどあったが、排尿時の尿道の痛みに比べれば何ということもないわ、と思う。

「この後何もなければ明日退院していいです。シャワーは明日から、お風呂につかるのは2週間後から。来月もう1回子宮鏡検査して、大丈夫なら妊娠は生理2回来てからOK」だそうな。

R先生にお礼を言って部屋に戻ると、もう夕食が届いていた。
おかずはおいしくなかったけど全部食べた。ヤクルトを久しぶりに飲んだ。

18時半、トイレ。痛いーー。
出血を初めて確認、大変びびる。
でも『中を切ったんだから出血して当たり前だし、ガーゼを抜けばそりゃあ血は出てくるようになるわな』と一瞬で納得。びびり損。

19時、看護師さんが来る。体温36.6℃、血圧119/80。
抗生物質のパンスポリンに加え、術後の出血を抑える「リカバリン」というカプセル剤を処方される。きっとこいつらが尿道の傷をもケアしてくれるに違いない、と祈るような気持ちで服薬。

21時、トイレ。痛いよーーーーーー。

21時半、消灯。
13時半、入院手続きを済ませる。

14時、南病棟へ案内される。
整形外科と婦人科の入院患者が集められているエリアで、私は4人部屋の1007号室。
でもみんなカーテンを引いているので接触はゼロ。

14時半、看護師さんが来る。5本の採血、体調チェック。
「排ガスは?」と問われた時は何を答えて良いのか全く分からなかった。
たぶん (・・? って顔してたと思う。
「あ、おならのことね」と言い直され、思わず笑ってしまった。
大気汚染?とかディーゼル車?とかぐるぐるしちゃったよ。

この後シャワーを浴びたかったのだが、早い者勝ちでなかなか空いてくれず、部屋とシャワー室を幾度となく往復する羽目になる。

テレビと冷蔵庫と洗濯機に使える「テレビカード」を1000円で購入。
冷蔵庫は24時間で200円。
そして持参したイヤホンが短すぎて、テレビからベッドまで届かないことが判明。
半年前に切迫流産で入院していた病院では余裕で届いたのに…。
仕方なく売店でアナログイヤホン(3m)を約300円で購入するも、今度は長すぎて邪魔臭い。ムキー。


そうこうしているうちに17時半、術前処置のため処置室に呼ばれる。
明日R先生の手術を受けるのは3人で、私は2人目。
廊下のベンチに腰掛けて待っていたら、処置室からR先生登場。
「どうも~」と言いながら私の隣に座り、たった今術前処置してきた1人目のカルテを開いてなにやら書きこみ始める。
あのー丸見えなんですけどー。

着替えを終えた1人目の人と入れ替わりに処置室に入る。
例の診察台に仰向けになると、R先生が先刻の採血の結果を見ながら

「貧血気味ね~生理終わったばっかりだからかしら~。でも手術には全く関係ないからダイジョブよ~」

と相変わらずキュートな物言い。
でも手術に関係ないのに何で調べるんだろうか…と内心で突っ込む。
そんなこんなでリラックスした雰囲気のうちに術前処置。

「明日のシュジュチュをやりやすくするために、ラミナリアという細い海草の棒、1本入れますね」

明日の手術は下から子宮鏡を入れて子宮の中の中隔を切除するものなので、子宮鏡を入れて操作できるように、普段閉じている子宮口をちょっとだけこじあけておかなければならない。
だから、水分を吸って膨張するラミナリアを子宮口に差し込んで、手術に必要なスペース分だけ子宮口を開かせるということなのだ。
ラミナリアはお産の体験記なんかでよく出てくるんで知ってたけど、「入れる時痛い」っていう話もあるのでちょっと怖いなー…なんて思ってたら、「いてて」という感じでおしまい。
R先生は処置にためらいがないのでありがたい。
カーテンの向こうから漏れ聞こえる会話によると、術前処置としてラミナリアのMサイズを1本とガーゼと綿球を入れられたらしい。
身支度を整え、普通に歩いて部屋に戻る。

18時、夕食。あまりのおいしくなさにたまげる。塩分控えめとかいう次元の話じゃない、これは味がないというんだ。

18時20分、「今ならいける!!」と思いシャワー室へダッシュ。無事シャワー。部室棟のシャワーブースという感じで、そんなに綺麗ではなかった。

19時、看護師さんが抗生剤を持ってきてくれる。子宮鏡検査の時に出されたのと同じ「パンスポリン」という薬。やたらでかくてラグビーボールみたいな楕円形をしている。何故こんなに飲みづらい形状なのだろうか。

21時、看護師さんが睡眠薬を持ってきてくれる。生まれて初めての睡眠薬。まるで気絶のように寝付くのは普段同様だが、そのまま朝まで気絶状態が続く。半端じゃない熟睡っぷり。

ちなみに21時半から手術終了までは絶食絶飲だった。
いらんところをちょんぎってもらってきます。



ところで、もともとのび太ばりに寝付きが良く、「1、2、3、ぐう」どころか「1、ぐう」くらいで寝に入れる私だが、それと全身麻酔における入眠とはやはり違うものなのだろうか。

ちょー楽しみ。わくわく。


極地保護切手を買いました。
日本郵便のHPによると

「この切手は、切手を通じて世界中の多くの人々に南極・北極の極地保護及び氷河の保護を訴え、地球温暖化という世界的な環境問題に関心を持っていただくことを目的としており、この趣旨に賛同する42の国と地域の郵政事業体が、『極地保護切手』として、過去に例をみない、大規模な共同発行を行います」

だそうな。


なんだかものすごく目がすべるのは私だけか?



それはともかく、日本初のホログラム切手なんだってさ。
綺麗だよねー。
2ヶ月くらい前にニュースで見て、思わず一目惚れ。
記念切手なんて普段は買わないけど、これは絶対に欲しい!と発売日を待ち焦がれていたのだ。


で、2ヶ月経って、とうとう今日が発売日。
小雨の中、いそいそと買いに行ってきた。

おおー。ホントにキラキラだー。


郵便局の窓口の人と「綺麗ですよねー」なんて言いあってたら、隣の窓口に並んでたどこかのおばちゃんが
「あらっ!ホントにそれすごく綺麗ね!私も買うわ」
って3シート買っていったよ。
…なんだか私サクラみたいだな。




帰りがけに窓口の人が「7月23日にキティちゃんの切手が発売されますよ」って教えてくれた。
キティちゃんとダニエル君が原っぱでいちゃいちゃキャッキャしてる絵柄。
正直言って全然欲しくないでーす。
でも「あらそうですかー」と愛想良くパンフレットを受け取ってしまうヘタレな私でありました。
金目鯛、美味しいよね。
握りもいいけど、やっぱり甘辛~く煮付けたのが好き。
独身時代はちょっとこじゃれた飲み屋なんかでちょいちょい食べたもんですわ。

最近は家飲みばっかりだし、自分で作るにしても魚屋で1000円超える魚を買う勇気なんぞ有る訳がないので(←小心者)、とんとご無沙汰だったんだけども。



真空パック入りの超でかいのが伊豆から届いたんですよ。
すげーのよ。
60cm超ですよ。



うひょーーーーー!!
宴会じゃーーーーーーー!!




地元酒造の焼酎と、薬味山盛りの木綿豆腐、紫蘇と胡瓜とキャベツの浅漬けを準備しましたとも。






でも、金目鯛がでかすぎてちょっと苦労した。
「沸騰したお湯で5分ほど温めてからお召し上がりください」ってそんな簡単に言うけど、60cm超の魚が入ったパックを湯煎って…。
手持ちの一番でかい鍋を使っても、湯につかりきれないしっぽ付近が犬神家みたいに盛大にはみ出してイヤンな感じ。
しょうがないからおたまでお湯をかけながら温めたよ。




で、約5分経過。


さあ食うぞ!飲むぞ!宴会じゃ!!






…あ。






…60cm超の魚を載せられる皿…。









で、どうしたかっていうとね。





電子レンジの受け皿を使用しました(笑)



超美味しかったからいいんです。
洗濯物を干そうとして、バスタオルに黒ワカメが付着していることに気付いてしまった。

うちの洗濯機は昨年購入したばっかりだし、ステンレス槽だし、常に蓋をあけっぱなしにしてるし、濡れた洗濯物を入れっぱなしで放置したりしないし…と良い様に考えてきたが、見てしまったからには戦わざるを得ない。


そんなわけで、重い腰を上げて黒ワカメ退治に取り掛かった。


まずお風呂に50度のお湯をためて、風呂水ポンプで高水位まで給水し、あとは洗面器でお湯を足して洗濯槽いっぱいにお湯を張る。
そこに酸素系漂白剤(今回は手間無しブライト詰め替え用)1パックをぶちこみ、「洗い」で5分回しただけで黒ワカメがドバー。
数時間放置して内部の黒ワカメをゆるませた後、再び「洗い」にすると、新たな黒ワカメがドバドバー。
それをお風呂のゴミすくいの網でせっせとすくいとってから、排水→脱水。
この「脱水」によって、内部に張り付いている黒ワカメがべろんと剥がれるのだそうな。
だからこの後高水位まで水を張って「洗い」で5分ほど回すと、もうわけわかんないくらいの黒ワカメがドバドバドバー。
それを再びすくい取って、「洗い」コースを5分回して、新たに涌いてきた黒ワカメをすくって、5分回して…と4回繰り返したところで、ようやく黒ワカメが出なくなった。


はーすっきりしたー。
黒ワカメをすくい取るのって最初はうげーとか思うけど、やってるうちに夢中になっちゃうから不思議だ。
ちなみに黒ワカメすくいは酸素系漂白剤を使った時のみ楽しめます。
塩素系だと溶けちゃうんだよね。
すくう手間が省けるから楽なんだけど、どうせやるなら「よっしゃもう出ない!!黒ワカメ退治した!!」と目で確かめてから爽快感を味わいたいと思ってしまう変な私。


それにしてもドラッグストアなんかで売ってる洗濯槽クリーナーってどうなんだろう。
結構いいお値段するから使ったことがないんだけど、お湯+特売88円酸素系漂白剤でこれだけ綺麗になるっていうのに、それを上回る効果があるってことか?
黒ワカメがもりもり涌いてくるんかな。うへー。
手術日が決まったので、保険会社に給付金が出るかどうか問い合わせた。

私の契約しているものはほぼ貯蓄目的の養老保険なので、医療保障はちとしょぼく、入院5日目以降に日額5000円が貰えるというものだ。
でも女性疾病特約を付けていて、該当すればさらに日額5000円がプラスされるため、結局1日あたり1万円になる。
切迫入院も対象になってたから、昨年~今年頭の流産絡みでは実は相当助かった。
合計30日近く入院してたもんなー。
30万はでかいぜ。
対象疾病に該当しちゃった後だと女性特約は付けられないってことを最近知って、
「契約時にちゃんとおかんの言うことを聞いて特約付けといてよかった」
と思ったよ。

今回は2泊3日なので入院給付金は出ないが、手術給付金がどのくらい出るのかが非常に気になり、コールセンターのお姉さんに、病院からもらってきた説明書に書かれていた「経頚管切除術(子宮鏡下)」という術式をそのまま伝えた。
すると、その術式名が保険会社の「手術給付金対象リスト」に掲載されていなかったようで、「とりあえず申請書類を出していただいて…」と言葉を濁されてしまった。
この反応だからまず出ねーなこりゃ、と一度は諦めて電話を切ったのだが、やっぱり諦めきれずにいろいろ調べてみたら、「経頚管切除術」っていうのは住所に例えると「○番地」に当たるような超細かい術式名だということがわかった。

だから、今度は住所で言うと「東京都港区赤坂○丁目」くらいまでの括りにあたる「子宮鏡下中隔切除術」で問い合わせてみた。

そしたら「『子宮中隔切除』でしたら20倍給付されます」だって。
「港区赤坂」くらいに短縮したらオッケーが出るってなんじゃそりゃ。


でも5000円×20倍=10万円!!
ちゃんと調べて良かったーーー!!




で、病院に電話して看護士さんに繋いでもらって、事情を説明。
『経頚管切除術』⊂『子宮中隔切除』ということを確認したうえで、


「同意書のコピーを保険会社に提出することになっているので、この術式の横に『子宮中隔切除』と先生に書き加えていただくことは出来ますか」

と尋ねた。


そしたら看護士、超めんどくさげに
「入院時に先生に書いてもらうことは可能ですが、同意書は同意書です。診断書じゃないです。病院の事務局から改めて書類を発行してもらってください」
だって。

こっちは先生がちょこっと書き足してくれるかどうかを確認したかっただけなのに、なんかごちゃごちゃごちゃごちゃと…。
あーうるせーなー保険会社が「診断書はいらん。同意書のコピーでいい」って言ってんだよもう!と内心で拳を握り締めるわたくし。

そのうちめんどくさくなって
「わかりました、ありがとうございました。お手数おかけしてすみませんでした、どーもー失礼しまーす」
って無理矢理会話を打ち切っちゃったさ。



ちなみに事務局に書類を作ってもらうと手数料が1000円前後もかかるうえに「郵送はしません、後日直接取りに来てください」とのこと。
私は1時間あれば来られるからまだいいけど(でもめんどくさいからやだ)、遠方の人はどうすんだろ。

なんかいろいろ融通がきかないなー、とうんざり。
お役所が運営してる病院だからしょうがないんだろーなー。




結局どうするのかって?

入院した日の診察時に先生に書き足してもらって、その足で自分で売店に行ってコピーしてくるよ勿論。
「子宮鏡を扱わせたら日本一」というR先生は、白髪交じりの髪を七三に分けた小柄な中国人のおじさんだった。


「あなたチュカクシキュね?」 訳)貴方は中隔子宮ですね
「MRI写真もてきた?ショカイジョにはいてたて?おかしね~こまるね~ナイヨ~たれか探して~。見つからないから先に内診シマスヨ」


R先生は劇団ひとり演じる中国人そのまんまの口調で喋り、なんだか少し落ち着きが無く、仕草がちょっとおばちゃんっぽい。
私がごそごそ着替えている間、カーテンの向こうで先生は看護士さんから
「もう先生!いつも探さないで『無い無い』って騒いで!MRIも卵管造影もちゃんとカルテに画像がとりこんであるじゃないですか!」
と叱られており、
「あら~ゴメンナサイね~探すの苦手なのよ~」とちょっとしょんぼり言い訳していたのが妙にかわいらしかった(笑)


そんなR先生だが、やはりスーパードクターだけあって超上手い!
最初に子宮の入り口をつまんでちょっと開いておいて、そこから点滴みたいな装置で少しずつ水を注入しながらファイバースコープを入れ、中の様子(どのへんまで中隔がでっぱってるのか)を調べるという検査なのだが、つままれている所にちょっと違和感があるだけであとは痛くも痒くもなかったし、前後の処置や他の内診も手早くスマート。
さすがは日本一だ。


検査終了後、「やぱりチュカクシキュだたね~」ということで、手術の話になった。


先生「これからシュジュチュしたっていいくらいなんだけどね~、20プンよ」
  私「え、そんなに早く終わるものなんですか」
先生「他の人だと2~3時間かかるのよ、でも僕だから20プンね」


R先生、自分の腕にかなりの自信がある模様。
でも先ほど実感させられた腕とそのキュートさで、ちっとも傲慢な感じを与えないのだ。

手術するのは生理が終わった後がいいそうで、通常は生理期間を計算して手術の日程を決めていくので早くても2ヶ月後以降になってしまうのだが、私はここ数ヶ月間、通院や検査が続く関係でプラノバールを服用して生理をコントロールしているため、「そういうわけで調整自在なのでいつでもいいです」と言うと、先生は

「それはあなたラッキーね、早くシュジュチュできますよ。今空いてて一番早い日に入れましょう」

と手術台使用日程帳をめくり始め、さっさとスケジューリング開始。



「あら7月9日空いてるね、ここシュジュチュね。8日入院、10日退院。そしで8月12日にまた子宮鏡検査ね。シュジュチュの後に2回生理来たら妊娠していいよ」



ち、ちょっと待ってー。
展開が早すぎて頭がついていかないですー。


先生は「よかたね、こんなに早くシュジュチュできるの珍しいのよ」とニコニコしながら私の肩をポンと叩き、それから突然「あなた自分の子宮見たことある?」と言い出した。
自分の体内に子宮が収まってる以上は見ようが無いんじゃなかろうか…と突っ込もうかどうしようか迷う間もなく、内診室に連れていかれ、先ほどの子宮鏡検査のビデオを見せてもらった。

冒頭は画用紙に先生が手書きした私の名前。
それからファイバースコープが入っていき、私の子宮の中が映し出されてゆく。
本来の子宮は三角フラスコ状なのだが、私の場合は内腔が中隔で仕切られているので、「洞窟を進んでゆくと二手に分かれる道が現われました」という映像になるのだ。
色合い的にはもっと「肉」って感じで、鼻毛の生えていない鼻の穴を両側映されてるみたいだったけども。


「これ内腔よ、空洞でしょ。あれ~奥にチュカクないよ~見つからないよ~、どこどこ~、って一旦戻ってきたら…ほら分かれ道有った♪右側の内腔にスコープ入れて観ちゃってたのね。だから今度は左側~。また空洞、これ左側の内腔ね~」


と先生は非常に楽しそうに解説してくれて、ビデオが終わると目をキラキラさせて「どう?面白かった?」と尋ねてきた。



やべえ。
R先生萌えだ。

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